「PC-FAX」でパソコンからFAXを送信、受信可能に。設定の仕方、使い方
パソコンで使えるプリンターの中には「PC-FAX」というFAXを送信、受信する機能を持ったプリンタがあります。
「PC-FAX機能」を持つプリンタを使えば、印刷するのと同じ要領でFAXを送信したり、FAX付電話の役割をしてくれます。
プリンターの購入まで待てない、今すぐパソコンからFAXしたい場合は、
が便利です。
「PC-FAX機能」とは、どんな機能?
「マルチプリンター」「複合機」と呼ばれる、複数の機能を持ったプリンターに備わっている機能です。
PC-FAX機能を使えるプリンターだと、ワードやエクセル、PDFファイルをいちいち印刷せずに、直接プリンターからFAXが送信できます。
また、届いたFAXもプリンターまで行ってメモリ画面で確認しなくても、パソコンで確認・管理ができるようになります。
実際に紙に印刷して確認する機会が減りますので、インク代・紙代が節約できます。
PC-FAX機能付きプリンターは、
- エプソン
- ブラザー
- キヤノン
- 富士ゼロックス
- リコー
- ヒューレットパッカード
などから発売されています。
必要な物は?
PC-FAX機能を使用するために必要な物は、
- 電話回線
- 複合機プリンター
- パソコン
- プリンタドライバー
- 各種ケーブル
です。
FAXは電話回線を経由して送信しますので、電話回線が必要です。
またFAX受信は、プリンターがFAX付電話機の替わりになります。
電話回線とプリンターをモジュラーケーブルでつなぎます。
パソコンとプリンターは、Wi-fi経由で利用もできますし、LANケーブル、USBケーブルで優先接続する場合もあります。
パソコンには、プリンタードライバーとFAXを読み取るソフト(アプリ)が必要です。
FAX送信は、Windows10なら標準でFAX送信ソフトが入っています。
PC-FAX送信でパソコンからFAX送信
PC-FAX送信とは、パソコンからFAXを送信する機能です。
送信手順の細かな点は、使用するパソコンや複合機の機種によって異なるので、それぞれの説明書などで確認してください。
全体に共通する大まかな手順は以下の通りです。
- パソコン、複合機、電話回線をそれぞれの手順に従って接続
- パソコンでFAXするファイルを開くきます。
- 表示しているアプリから、「印刷」を選択
- 表示される「プリンタ名」の中からPC-FAXが使えるプリンターを選択
- FAX送信用の画面が表示されるので、送信先のFAX番号を入力
- 内容を確認した後、「送信」ボタンを押す
これで、FAXの送信が開始されます。
PC-FAX受信でFAXをパソコンで確認する方法
PC-FAX受信とは、FAX付プリンターに届いているFAXをパソコンで受信、確認、管理する機能です。
PC-FAX機能付きプリンターには「メモリ機能」が備わっています。
受信したFAXは、複合プリンターのメモリに記憶されます。
それをパソコンからPC-FAX機能付きプリンターに付属するソフトを利用して、FAXデータを読み出します。
パソコンの種類やプリンターの種類によって細かな違いがありますが、FAXの確認手順は以下の通りです。
- PC-FAX用のソフトを起動させます。
(PC-FAX用ソフトは、プリンタードライバーの設定を行った際にインストールされています。) - 起動した画面から「PC-FAX受信」といった項目を選択し、プリンタ内のFAXを確認します。
- 印刷する場合は、そのままプリンターで印刷、不要な場合は、画面上から削除が可能です。
PC-FAXの便利な機能
「PC-FAX機能」は機種によっては、パソコンでFAXを送信・受信できるだけでなく、他へ転送する機能も備えています。
この機能を利用することで、複合機で受信した内容をパソコンを介して指定のメールアドレスやFTPサーバー、共有フォルダなどへ転送することもできます。
外出先でスマホやタブレットでFAXを確認したい、送信したい場合は、PC-FAX機能付きプリンターより、インターネットFAXの「efax」が向いています。