コンビニで2枚など、複数枚のFAXを送信する方法と料金
コンビニのマルチコピー機を使ったFAX送信は、家庭にFAXがない場合や外出先で急いで書類を送りたい時に便利なサービスです。
ここでは、複数枚の原稿を送る手順、枚数や用紙の制限、料金の計算例、メリット・デメリット、そして使いこなしのコツを分かりやすく解説します。
1. コンビニFAX送信とは
コンビニに設置されているマルチコピー機(複合機)で、紙の原稿をスキャンして指定したFAX番号へ送信するサービスです。
送信だけでなく、店舗に届くFAXを受け取れるサービスや、ネット経由で送信するインターネットFAXの窓口を兼ねている場合もあります。
2. 複数枚を送るときの基本的な手順
コンビニの機種や店舗によって画面表示は異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
- マルチコピー機を起動:店内のマルチコピー機のメニューから「FAX送信」を選びます。
- 送信先・モードの設定:国内/海外、画質(標準・高画質)などを選びます。フリーダイヤルなどの特別番号に対応しているかは店舗により異なります。
- 原稿を読み取る(スキャン):原稿を原稿台にセットして読み取りボタンを押します。複数枚ある場合は「追加読み取り」や「次の原稿」を選んで順に読み取ります。機種により一度に読み取れる枚数に上限があります。
- プレビューで確認:読み取った原稿は画面で確認できることが多いので、余分なページが混入していないかチェックします。
- 支払い・送信:画面に表示された料金を支払い(現金または電子マネー)、送信を実行します。送信中は読み取り→通信処理が行われます。
- 送信完了の確認:画面で送信完了を確認し、必要なら送信結果票や領収書を印刷して受け取ります。
3. 枚数・用紙・送信先に関する注意点
複数枚を送る前に次の点に注意してください。
- 一度に読み取れる枚数の上限:機種によっては一度に読み取れる原稿枚数に制限(例:10枚など)があるため、上限を超える場合は複数回に分けて読み取る必要があります。
- 用紙サイズ:多くの機種はA3まで対応。A3対応でなければA4を超える原稿は分割して読み取るか、折りたたんで対応します。
- 送信できない番号:非通知番号や一部の番号帯、店舗側で制限された番号には送信できない場合があります。海外送信の可否や対応国・地域も機種によって異なります。
- 画質設定:高画質にするとデータ量が増えるため通信に時間がかかる場合があります。枚数が多いと送信時間も長くなります。
4. 料金の考え方と主要コンビニの目安
料金は「国内/海外」「画質」「送信先(特別番号かどうか)」などで変動します。代表的な目安は次の通りです(店舗や時期で変わる可能性があります)。
- 国内送信:1枚あたりおおむね50円が標準的。高画質オプションがある店舗では+10円程度になることがあります。
- 海外送信:国(国番号)ごとに単価が異なり、例えば北米など一部の国は100〜120円/枚、その他の国は150〜180円/枚といった幅があります。
- フリーダイヤル宛:コンビニによってはフリーダイヤル宛の送信に通常料金が適用される場合があります。事前に確認してください。
料金計算の例
例:国内宛てで書類が4枚、標準モード(50円/枚)の場合 → 4枚 × 50円 = 200円。高画質(60円/枚)なら 4枚 × 60円 = 240円。海外なら国ごとの単価×枚数になります。
5. 複数枚送信のメリット・デメリット
メリット
- 手軽さ:最寄りのコンビニで送れるため手間が少ない。
- 設備不要:自宅でFAX機を購入・維持する必要がない。
- 緊急対応:外出先からでも即座に送信可能。
デメリット
- コスト:枚数が増えると割高になりがち(自前の機器やインターネットFAXと比較しても高くなる場合あり)。
- 操作リスク:操作ミスで余分なページを送ってしまうことがある。
- 送信制限:店舗や機種によっては送信不可の番号や時間帯がある。
6. 使いこなしのコツ
- 複数枚の上限を事前に確認する:一度に読み取れる枚数の上限を把握して、必要なら分割して送る。
- 高画質は必要な箇所だけにする:白黒の文書なら標準で十分。写真や細かい図面だけ高画質にする工夫ができればコストと時間を節約できます。
- 支払い方法を確認する:現金のみの機種や電子マネーが使える機種があるため、事前に店舗表示を確認してください。
- 送信結果票を保存する:トラブル時の証拠になります。印刷できる場合は受け取っておくと安心です。
- 到着確認をする:重要書類は受け手に到着確認を電話やメールで取ると確実です。
7. まとめ
コンビニFAXは利便性が高く、複数枚送る際も基本的な操作手順を押さえれば簡単に利用できます。枚数や画質によって料金が変わるため、事前に枚数上限や料金体系を確認し、必要なら複数回に分ける、あるいは高画質を使い分けるなどの工夫でコストと時間を抑えましょう。重要書類を送る場合は送信結果票の保存と受け手への到着確認を忘れずに行ってください。
コンビニのFAXの送信料金は、1枚いくら?セブンイレブン、ファミマ、ローソン、ミニストップのファックスの値段
日本国内の主なコンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)のFAX送信料金(1枚あたり)について、2025年9月時点での最新情報をもとに整理してみました。
各コンビニの料金と特徴(要点)
セブン-イレブン
セブンイレブンのFAX料金です。
- 国内送信:50円/1枚(標準・高画質とも同額)
- 海外送信:対応なし(海外送信不可)
- フリーダイヤル送信:国内と同料金(50円/1枚)
- 受信:クロネコFAX等の受信サービスには対応していない
ファミリーマート
ファミマのFAXの値段です。
- 国内送信:50円/1枚
- 海外送信:100〜150円/1枚(国によって異なる)
- フリーダイヤル送信:50円/1枚
- 受信(クロネコFAX等):50円/1枚
ローソン
ローソンのFAX料金が1枚いくらか?です。
- 国内送信:50円/1枚
- 海外送信:国番号「1」(北米等)で100円/枚、その他は150円/枚など分かれる
- フリーダイヤル送信:50円/1枚
- 受信(クロネコFAX等):50円/1枚
ミニストップ
ミニストップのFAX料金です。
- 国内送信:ノーマル(標準画質)50円/枚、ファイン(高画質)60円/枚
- 海外送信:国によって区分(例:国番号「1」— ノーマル100円/枚、ファイン120円/枚、その他の国は150円/180円など)
- フリーダイヤル送信(0120等):30円/枚(他社より安い)
- 受信(クロネコFAX等):50円/枚
比較表(国内送信を中心に)
コンビニ | 国内送信(標準) | 高画質料金 | 海外送信対応 | フリーダイヤル送信 | 受信(クロネコFAX) |
---|---|---|---|---|---|
セブン-イレブン | 50円 | 同じ(50円) | ×(不可) | 50円 | ×(不可) |
ファミリーマート | 50円 | 同じ(50円) | あり(100〜150円) | 50円 | 50円 |
ローソン | 50円 | 同じ(50円) | あり(例:100円/150円) | 50円 | 50円 |
ミニストップ | ノーマル50円 | ファイン60円 | あり(例:100〜180円) | 30円 | 50円 |
補足ポイント・注意事項
● 国内送信の基本:国内向け送信であれば、どのコンビニも概ね「50円/1枚」が基準です。画質オプション(高画質)を設けている店はミニストップのように追加料金が出る場合があります。
● 受信サービス:FAXの受信を利用したい場合は、ファミリーマート・ローソン・ミニストップが「クロネコFAX」等の受信サービスに対応しており、受信1枚あたりの料金は50円前後です。セブン-イレブンは受信に対応していない点に注意してください。
● 海外送信:海外送信は料金が高く、国別に料金が設定されています(国番号で区分されることが多い)。海外へ送る場合は、必ず事前に送信先国の料金を確認してください。
● フリーダイヤル送信:ミニストップが比較的安価(30円/枚)で提供している例があり、フリーダイヤル送信が多い場合はミニストップが有利なケースがあります。
● 支払い方法・操作:各店舗ともレジ前の端末(マルチコピー機)で操作し、料金は現金・電子決済(店舗により異なる)で支払います。操作手順や対応フォーマットは店舗の案内パネルや端末の画面で確認してください。
コンビニの1枚当たりのFAXの料金は、大体50円
国内向けFAX送信を利用する場合、料金差は少なく多くのコンビニで50円/枚が標準です。
FAXの受信や海外送信、フリーダイヤルへの送信など特別なニーズがある場合は、各社の対応状況と料金(特にミニストップのフリーダイヤル30円やミニストップの高画質オプション等)を比較して利用するのがよいでしょう。
コンビニFAXでヘッダーを消すことはできる?
結論として、コンビニのマルチコピー機からFAXを送信する場合、送信元番号や日時が記載されるヘッダーを完全に消すことはできません。
これは、セキュリティやトレーサビリティを確保するために義務付けられている仕組みです。
主要コンビニのFAX送信仕様
セブンイレブンは富士フイルム製のマルチコピー機を採用しており、送信時に送信元FAX番号の入力が必須です。
ヘッダーには日時と番号が自動で印字されます。
ローソン・ファミリーマートではシャープ製のマルチコピー機を使用しています。
こちらも番号入力が必須で、ヘッダー表示をオフにする機能はありません。
なぜヘッダーを消せないのか?
コンビニFAXの機種は、法律や電気通信事業法により送信者を特定できる状態を保持する必要があります。
このため、ヘッダーをオフにする設定は提供されていません。
ヘッダーを消せないと困るケース
取引先にFAXを送る際に番号を知られたくない場合や、プライバシー保護を目的にヘッダーを非表示にしたい場合、コンビニFAXでは対応できません。
また、デザイン性を重視した資料をそのまま送りたい場合にも不向きです。
コンビニ以外でヘッダーなしFAXを送信する方法
インターネットFAXを利用する
パソコンやスマホからFAXを送れるインターネットFAXは、送信元番号やヘッダーを自由に設定、または非表示にできます。
代表的なサービスは以下の通りです。
- eFax(イーファックス):ヘッダー編集が可能
- jFax:番号やヘッダーのカスタマイズが可能
メリットは、紙を使わずどこからでも送信でき、ヘッダー非表示設定もできる点です。
自宅やオフィスのFAXで設定を変更
一部の家庭用FAXや複合機には、送信者情報を印字しない設定があります。
メーカーによって設定手順は異なりますが、「ファクス送信設定」や「ID設定」でOFFにできる場合があります。
FAXを使わずPDFをメール送信
相手がFAXでの受信にこだわっていない場合、メールでPDFを送る方法も有効です。
セキュリティを強化するため、パスワード付きPDFを利用すると安全です。
注意点
一部の企業や官公庁では、送信者番号がないFAXを受信拒否するケースがあります。
また、契約書など法的書類ではヘッダーが必要な場合があるため、送信前に確認しましょう。
コンビニFAXではヘッダーを消すことはできません
コンビニFAXではヘッダーを消すことはできません。
ヘッダーなしでFAXを送りたい場合は、インターネットFAXや自宅のFAX機で設定を変更する方法が最適です。
場合によっては、FAX以外の送信手段も検討しましょう。