高精度な設計図を作成するための効率的なコミュニケーションとしてのFAX活用術
私は化学系の製造業で装置設計を担当しています。
製造業において設計図はたいへん重要であります。
精度の良い設計図を作成するためには、それなりのリテラシーが必要です。
しかし、すべての関係者がそのリテラシーを持ち合わせている訳ではないことも、また事実です。
また、最初から精度の良い設計図が存在し、あとはその通りに作るだけ、という例は実体験として少ないです。
設計図の詰めはFAXが活躍
例えば、ある部品を製造する場合、受注する側の営業担当者が「ポンチ絵で結構ですので、詳細は口頭で詰めましょう」などと言い、仕事を進めることは日常的です。
さて、さらに現実的な例として、図面リテラシーがない発注者、受注側の営業担当、実際に部品を作製する職人という三人の登場人物を考えてみましょう。
発注者と営業担当が打ち合わせを行い、ある程度の整合性を持った図面が完成します。
この図面を持ち帰り職人が確認すると、作製に使用する装置の都合上、どうしても確認しておきたい寸法がありますが、図面に記載がありません。
電話で「○○ページの××の部分」と必死に説明しますが、正確に伝えることは難しいでしょう。
ここで活躍するのがFAXです。
詳細を知りたい部分を丸で囲んで送信し、電話で会話すれば、コミュニケーションのミスはほとんど起こりえません。
以上、単純な例を紹介しましたが、前段階のポンチ絵を設計図に詰めていく作業についても、その気になればFAXと電話で可能です。
このように最初に設計図がない仕事は月に5件程度発生します。
FAXはプリンターと一体型で、月平均数十枚、FAX費用は一万数千円程度です。
FAXはプリンターと一体になったものを使用しております。
FAXのやりとり枚数は、ばらつきがありますが、月平均では数十枚です。
月額のFAX関係費用は、一万数千円程度です。
上で紹介したような使用方法では、解像度がやや不足する場合があり、改善が望まれるところです。
電子ファイルがある図面は、efaxが良いと思います。
図面をスキャンしメールで送信するという手段もありますが、FAXの方が手間は少ないです。
そもそも図面が電子ファイルとしてある場合は、efaxのようなメールでFAXを送れるサービスは良いと思います。
メールの登場により、その活躍の機会が減少したかのように見えるFAX。
ですが、直接書き込んだものを送信できるという使用方法と、その迅速性により、メールでは置き換え不可能な分野は存在し続けるだろうと思います。