FAXの送信用紙、受信用紙に感熱紙を使う事のメリットについてご紹介
感熱紙という言葉を皆さんは聞いた事がありますでしょうか。感熱紙とは、インクが不要な印刷用紙の事です。
感熱紙は印刷面に特殊な化学反応を起こさせるロイコ色素と顕色剤が塗られており、その物質に熱を加える事で文字などを紙に浮かび上がらせる事が出来る印刷用紙です。感熱紙は基本的には黒い色での印字となる為、多色カラーでの印刷をする事は出来ません。
多色カラー印刷は出来ない感熱紙ですが、インクが不要な点などのメリットがある事からFAX機などで現在でも使われている印刷用紙となっています。
感熱紙は、FAX機が日本でも普及し始めた当初は、主流とも言える印刷用紙の種類でしたが、次第にインクを使って印刷を行う普通紙タイプに主流が移っていきました。
感熱紙タイプから、普通紙タイプにFAX機の印刷用紙の主流が変わっていった理由としては、感熱紙タイプはコスト面で普通紙タイプよりは優れているものの、感熱紙に印字した文字がかすれたり、印字面の色あせなどが発生する事も多く、耐久性が低い事がデメリットとして認識される様になった事が挙げられます。
他にも感熱紙はインクの種類によっては、ペンなどで文字を書き込む事が出来なかったりとデメリットが存在していた事も、FAX機の印刷用紙の主流が感熱紙からインクを使う普通紙タイプに変わっていった事の原因と考えられています。
現在のFAX機の印刷用紙の主流はインクを使って印字する普通紙タイプですが、A4サイズで15m巻きのロール感熱紙は平均250円前後で購入する事が出来る点などからまだまだ感熱紙の人気は根強く残っています。