「でんえもん」は停電対策がされた機能豊富なFAX機
「でんえもん」はNTTが販売しているFAX機です。
何度かバージョンアップがされていますが、知名度がそれほど高くないので、購入を戸惑う人もいます。
しかし、製造しているのはパナソニックであり、信頼性の高い製品と言えます。
そこで今回はでんえもんが気になっている方に向けて、製品の特徴を解説します。
でんえもんの最大の魅力
でんえもんの最大の魅力は停電になっても通話ができることです。
親機と子機にそれぞれバッテリーが内蔵されています。
停電時にはこのバッテリーから電力が供給されるます
そのため問題無く電話とFAXの機能が利用できます。
バッテリー駆動時に話せる時間は合計1時間となっています。
日本国内の電気通信事業者からの報告をまとめた統計データによると、
固定電話の1日の平均通話時間は約2分37秒
となっていますから、1時間話せれば十分でしょう。
大きな災害が起きて長期間電気が使えなくなっても1週間はもってくれそうです。
光回線の場合は、停電すると使えない
ただし光回線などを利用したIP電話を使っている場合は、停電時に使えません。
その理由は、光回線のモデムとルーターが機能しなくなるためです。
でんえもんに、バッテリーが充電されていても通話ができなくなります。
でんえもんを活用して停電時に通話したいならNTTの固定回線を利用すべきです。
無線LANの電波と干渉しないことも魅力的
生活に身近なところでは無線LANの電波と干渉しないことも魅力的です。
従来のFAX電話機は、親機と子機の電波の届きを良くするために2.4GHz帯に近い電波を使うこともあります。
無線LANとの電波干渉が問題になっていました。
でんえもんでは無線LANと干渉しにくい周波数帯を使っているため、干渉による通話の乱れはありません。
電波を遠くに飛ばすために出力の強い無線LANを使っていても問題無く子機で会話が楽しめます。
無線LANの設定を変えながら調整する手間とサヨナラできます。
でんえもんは消費電力が従来の半分
しかも、でんえもんはDECT準拠方式を採用しているため消費電力が従来の半分になっています。
通信速度に関しては1.9GHz帯を利用しているので十分に高速です。
これまで使っていたパナソニック製の子機は使えなくなりますが、通信速度が4倍になります。
そして会話の音声が安定するため買い替えるメリットは大きいでしょう。
でんえもんはセキュリティの面でも活躍してくれます。
かかってきた電話はボタンを押さなくても自動的に本体に記録されるため、振込電話などの迷惑電話の証拠が残ります。
特殊詐欺に関連した迷惑電話は相手の不安を煽るものが多いです。
冷静さを失い会話を録音するのを忘れてしまうことが多いです。
操作しなくても録音してくれるでんえもんなら、気が動転しやすい方でも万が一のとき安心です。
録音できる時間は10分です。
別途、SDメモリーカードを購入し本体にセットすれば機種によって最大2000時間まで録音が可能になります。
SDメモリーカードは32GBのものが1000円以下で購入できますから、念のために購入しておくといいでしょう。
少ないコストでより安心できます。
でんえもんはFAX電話として、停電と迷惑電話に対応できる隙の無い製品
でんえもんはFAX電話としての基本機能を備えながら、停電と迷惑電話に対応できる隙の無い製品と言えます。
消費電力が抑えられていて、お財布に優しいところもいいです。
自宅に導入すれば生活の快適さを向上させてくれるでしょう。